このサイトではIT業界の営業やSEの方にぜひ外資系IT企業への転職を検討して欲しいということを解説しています。
その理由はずばり一つです。給与水準が高いからです。
外資系企業に転職すれば誰でも給与が上がるというわけではありませんが、高くなる確率が高いということは言えます。背景には日米の賃金差があります。
そもそも日米では平均給与に差がある
そもそも今は業種を問わず米国の給与水準は日本よりかなり高いです。日本が長期にわたってデフレだったことと米国がインフレ基調だったのが要因でしょう。なので外資系日本法人の採用に関しても比較的高い条件を提示するケースが多くなっています。
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ITエンジニアの給与に差がある
すでにさまざまな情報が公開されているのでご自身で調べられた方もいらっしゃると思いますが、日米のITエンジニアの給与にもかなりの差があります。
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いろいろな情報源によって多少の差がありますが平均して米国のITエンジニアの方が日本より1.5倍から3倍ほど給与が高いです。
なぜ米国のITエンジニアの給与は日本より高いのか? 私自身も米国で4年ほど働いたことがあるのでいくつかの理由があると思っています。
ITエンジニアが顧客企業に就職する
日本ではITエンジニアはIT業界で働いているというイメージが強いと思います。
なに当然のことを言ってるのかと思われているかと思いますが、米国ではITエンジニアが金融や製造などの事業会社に就職することが多くその割合はITエンジニア全体のなんと7割弱です。日本では反対に7割のITエンジニアはシステムインテグレーターなどIT業界の企業に就職します。
事業会社に就職すると当然ながら給与テーブルは事業部門と同じになり当該企業の業績があがれば給与は上がります。日本のIT業界では、例えばシステムインテグレーターの場合は顧客と合意した単価テーブルが業績やインフレと同時に一方的に上がっていくということがなかなか起こらないので給与は上がりにくいのです。
ITエンジニアのスキルの差
日米では残念ながらITエンジニアのスキルに若干の差があります。
それは特に米国のソフトウェベンダーがデファクトスタンダードになっている領域、例えばsplunkやAWSやOracleなどの領域ではどうしても米国のエンジニアの方が情報に早くアクセスできベンダのカンファレンスやユーザ会でより深い情報を得られるという面があります。
さらに、少し上級のエンジニアになるとかなり実績を持つ人材がどんどん中途入社で入ってくるので常にスキルレベルが高く保たれる、しかも新旧技術の入れ替えスピードが速くレベルの高い人材に常に高い給与が払われるという特徴があります。
まとめ
日本のITエンジニアはドキュメント化の能力や品質向上の能力が非常に高いと思いますし、リスクを回避する技術に非常に長けていると思います。また、情報を得る時間差はあるものの同じ技術領域では日米のエンジニアのスキルの差は無いと思います。しかも外資系IT企業といえども主に日本のお客様にサービスを提供するので、やはり高品質な成果物とコミュニケーションが望まれるという点で日本のエンジニアはひけを取らないと思います。
総じて日本のITエンジニアはお客様に安心感を与えられるという点で外資系事業会社のITエンジニアとして、もしくは外資系IT企業の日本法人に転職しても十分に仕事ができますし高い確率で給与が上がると言えます。